朝日に澄んだ街を背に向けて 照らされる人世を眺める 独りの僕を見返す沈む月の 方角すらも分からなくなって 忘れたら良いな 願いも想いも全部捨てたくないや 夜更けを裂いた 夏の影に思いを馳せる くだらない話は 穿った宙をもっと突き放して 僕らを咲うような そんな藍に舞った道標 君にも魅せた 薄明の彼方に 照らされる月を眺める 「独りじゃないよ」 そんな言葉だって 君が居るだけじゃないかって 追憶の欠片を集め 何度でも生きる理由を探す 涙色に染まるあの夏の空にも 僕は言うのかな? 諦めた数だけ唸った僕をもっと強くさせる そんなもんだから、このままでいいの 忘れずにいよう 願いも想いも全部抱えたままで 夜明けを裂いた 夏の影に思いを馳せる くだらない話は 穿った僕と笑って 君にも咲かせてくれ そんな藍に舞った道標